学習塾の種類

  • 2026.01.26

種類のまとめとショートカット

集団指導 学校型(双方向型)
予備校型(一方通行型)
個別指導 質問持込型
自習サポート型
反転授業型
習熟連動型

集団指導の塾

集団指導の塾とは、複数の生徒に対して一律の講義型の学習指導を行う塾のことです。

集団指導塾はこういうときに使う塾

  • 在学校の授業(定期テスト)より難度が高い入試問題を出題する学校を受験するとき
    • 中学受験(ほぼ全て)
    • 共通テスト経由で準難関以上の大学受験
    • 難関国私立高校や高専※対応する塾が少ない
  • 学校の授業が知識学習をしないとき(教育実験校や教育困難校)
  • 学校の授業に参加していないとき(不登校や浪人)
固定カリキュラム
授業の進度(難度やペース)は予め決められており、生徒の学力状況には合わせません。 実績や評判がよくても学力に合わなかったりシーズン途中だと期待する効果が得られないことが普通にあります。
可能なら塾内テストを受けて平均点がとれることを確認してからの入塾が安心です。

双方向型・学校スタイル勉強初心者向け

学校の授業と同じように講師が生徒に質問をしたり練習問題を解く時間が与えられるもので、要するに学校と同じです。

(多くの場合)学校に比べて親切丁寧で説明もわかりやすいですが、 次にあげる「一方通行型・予備校スタイル」に比べて時間あたりの学習密度が低いため、学習の欲求段階が上がったり高難度な学習を求めるほど不満や不足を感じやすくなります。

一方通行型・予備校スタイル集団塾本来の姿

講師が一方的に解説をするもので、授業中に質問できなかったり練習問題を解く時間が短かかったり与えられないのが特徴です。 前述の学校スタイルに比べて不親切と言えます。

しかし学校スタイルに比べて時間当たりの知識投下量が多いため、高難度な学習を求めるほどメリットが大きくなります。

ライブ配信授業予備校スタイルの非対面版

予備校スタイルの授業をインターネット回線を使ってライブ配信するもので、その視聴を主目的とした塾です。

現在は自身のネット端末で視聴できるものも増えています。

映像授業塾

「録画された授業映像」の視聴を主目的としたものです。似たような動画コンテンツがたくさんある現在においてこれは視聴ブース付きの動画教材として捉えるほうが適切です。

当ページでは塾ではなく「教材」に位置付けています。

個別指導の塾

個別指導の塾とは、生徒ごとに独立した目標設定で学習指導を行う学習塾のことです。

言葉のイメージで間違えやすいですが、必ずしも指導時間中に講師を独占できるわけではないし、多人数制の塾もあります。

実際は「個別指導塾」という言葉で括るのは不適切

一般に個別指導塾と呼ばれるものの指導スタイルは複数種あり、それぞれ提供サービスの特徴や適する利用目的が大きく異なります。完全に別の塾です。

ページ更新時点では次の4種類に区分しています。

指導時間 学習の軸 目標管理
質問持込型 対話中心 学校
他塾
なし
自習サポート型 自習中心 学校 あり
反転授業型 対話中心 自塾 あり
習熟連動型 自習中心 自分 なし

ひとつの塾や講師が異なる複数の要素に対応していることもあります。

質問持込型質疑応答に特化

  • 任意の学習教材が持ち込める
  • 学習計画を持たない(その場限り・都度完結)
学習スタイル 対話中心
学習の軸 学校
他塾
目標管理 なし
費用(比較) 高め

学校や集団指導や自習教材の学習で生じた質問を持ち込むものです。 文字で説明すると場当たり対応にもみえますが、「学校や集団指導塾の復習」においては他種の個別塾に比べて格段に使い勝手が良いです。

一方で、学習目標を持たないので質問がないと指導時間中は自習になります。利用目的が曖昧だと「雑談して終わり」になりやすい点に注意です。

個別指導塾という言葉で真っ先に思い浮かぶスタイルですが、 需要が不安定なので主には家庭教師やオンラインサービス、あるいは集団指導塾のオプションサービスとして提供されます。

自習サポート型学習環境の提供と勉強のお手伝い

学習スタイル 自習中心
学習の軸 学校(定期テスト目的)
塾(受験目的)
目標管理
費用(比較) 低め
  • 快適な学習場所や学習教材の提供
  • 学習の監視や計画の進捗管理
  • 添削程度の質疑応答

学習のサポート(上記)をするもので、学習塾全体の中で最も多いスタイルです。

対話中心ではないので解法解説や質疑応答は便宜的です。 また、「塾に行けば勉強する子」には都度に行うことが殆どないので半放置状態になります。

この2点がネットで批判的否定的に言われますが、 自習サポ型が有効なのは学力中間層に多い「塾に行けば勉強するが、塾に行かないと勉強しない人」であり、「半放置状態」は塾が有効に機能している状態といえます。

自習サポ型のゴールは「塾に行かないと勉強しない」が「塾に行かなくても勉強する」になることです。また、過程においては平均点程度の学力維持です。

求めているのがそれでなければ選ぶ塾が違うということになります。塾側と利用者側の考えに齟齬が生じやすいので利用目的を明確にしておくことが大事です。

有料自習室半放置ではなく「ほぼ放置」の新スタイル

「学習環境の提供」に特化したサービスです。様々な自習用教材やオンラインサービスを併用して自学自習できる人向けのサービスです。

学習塾にある「自習室サービス」のみを使いたい要望を具現化したサービスで、近年(2023年以降)急速に増えています。

オンライン自習室

「勉強の監視」に特化したサービスです。自室にウェブカメラを設置して、その映像を他の生徒とリアルタイムで共有することで「他の子が勉強してるから私も頑張ろう」という気にさせるものです。

チケット制で質疑応答サービス(教材持込型)を行うものもあます。

反転授業型(予習型・学習管理型)受験専門

学習スタイル 対話中心
学習の軸
目標管理
費用(比較) 高め
  • 集団塾の授業を講義型教材に置き換えて学習を進める
  • 「教材持込型個別塾を併設している集団塾」の逆バージョン

予備校スタイルで行う授業を講義型教材を用いた予習に置き換えることで、指導時間を問題解決と進捗管理に特化するスタイルです。 種別名は一般的ではないですが受験系の個別指導塾ではスタンダードなスタイルです。

収益性が不安定だったり講師の雇用や育成が難しいので、多くは個人経営や小規模運営です。

習熟連動型(ステップアップ型)習熟に合わせて進める

学習スタイル 自習中心
学習の軸 自分
目標管理
費用(比較) 低め
  • 学習目標は「昇級」であり、進行ペースは生徒が決める(学習計画は立てない)
  • 学習塾というより珠算塾や書道教室のカテゴリ
  • くもん(公文式)が著名

習得段階(等級)に準じた学習をするタイプ。学習教材は等級に合わせたものを塾が用意する。 珠算塾や書道教室と同じ指導スタイルで、進行ペースは生徒の理解度と意欲に完全一致(マイペース学習)。

「学力を伸ばす王道」といえるもので十分な学習時間があれば確実に学力が伸びる一方で、 定期テストや受験といった期日のある学習目標との親和性が悪い。

「学習塾」にカテゴライズするのは少し違うかもしれません。

改変履歴

  • 【2026.01.26】表現の見直し
  • 【2025.12.22】レイアウト修正、簡素化
  • 【2025.12.06】個別指導塾の分類を3区分から4区分に変更
  • 【2025.11.21】初版