集団指導塾か個別指導塾か?の悩みや疑問を約5分3分で完全解決する
- 2025.11.22
集団指導塾か個別指導塾かを悩む親御さんが散見しますが、このページを読めばそのような悩みはすぐになくなります。
旧版は「5分」でしたが2025年11月改訂版で「3分」にアップデートしました!
シンプルな考え方
学校の授業に適応できているか?
「適応できていない」なら個別指導塾一択。
授業を理解するためには前提となる知識と処理能力が必要です。 この点で集団指導塾の授業は学校より高難度でハイペースですから、学校の授業に適応できていない状態で集団指導塾に行っても「座っているだけ」になります。
学校の授業に適応しているといえる目安
- 定期テストで、小学校90点、中学校80点以上が安定(※100点満点)
- 〔中学生〕通知表で評定4以上
その次に・・・
塾の利用目的は「中学受験」か「大学入学共通テスト」か?
上記でなければ集団指導塾を選ぶ理由がない。
逆から言えば、次のような理由は個別指導塾の領域です。
- 学校の授業適応の不安
- 高校入試
- 共通テスト以外の大学受験
例外として、中学生であるが大学受験を目指した勉強がしたいという場合は集団指導塾が適する場合もあります。(中高一貫型大学受験塾)
中学受験の場合
集団指導塾から考えて…
- 模試などで入塾(編入予定)のクラスの平均以上の学力があることを確認している
- 保護者が塾の予復習や宿題を監督できる
- カリキュラムの「最初」から開始できる(必須ではないが強く推奨される項目)
上記が難しいなら個別指導にしておいたほうが無難です。
集団指導塾は授業に適応できない生徒に配慮はしません。適応できない人への配慮は適応できる人の不満になるからです。
大学受験(共通テスト経由)の場合
- 自分の学力偏差値が50以下
- 志望校の学校偏差値が55以下
上記に該当する場合の集団指導は極めて勧められません。
コースのテキストや目標設定を見ればわかりますが、集団指導の大学受験塾のカリキュラムは「偏差値55以上」を想定しています。
学力偏差値55までは自力、あるいは個別指導塾です。
また、学校偏差値50-55の地方国公立文系志望の場合、集団指導塾のカリキュラムは無意味ではないものの過剰であることは否めません。これも同様に自学自習や個別指導塾が勧められます。
以降は、上記のような結論になる理由を書いています。
学習サイクルで考える
勉強の流れを品質管理のPDCAのようにみたものを学習サイクルと呼びます(造語なので呼び方は様々です)
各ステップにはそれぞれ適する塾のスタイルがあります。
| インプット | 集団指導塾 |
|---|---|
| 練習 | 自習サポート塾 |
| 定着確認 | |
| 知識補完 | 個別指導塾 |
サイクル上のどのステップをやりたいかが明確なら選ぶ塾のタイプも自ずと決まります。
「どちらがいい?」ではなく、塾で何をしたいのか?です
集団指導塾は受験対策用と考えてよい
通常一般的に未知未習知識のインプットは「学校の授業」で済んでいるので、学校と同等もしくは学校以下の難度に設定している授業をする塾に通う必要はないです。
すなわち学校外で未知未習のインプットが必要になる状況とは…
- 在学校の授業(定期テスト)より難度が高い入試問題を出題する学校を受験するとき
- 学校の授業が知識学習をしないとき(教育実験校や教育困難校)
- 学校の授業に参加していないとき(不登校や浪人)
この3つしかありえず、しかもBとCは特殊なケースです。
「学校の授業よりわかりやすい」は選ぶ理由にならない
インプットの段階は完璧にわかる必要はなく、練習問題を教科書の例題をチラ見しながら解ける程度ができれば問題ありません。 練習問題を解くうちにわかってくることも多々ありますし、親切丁寧すぎる授業は「わかった気」になって練習の必要性を感じにくくなることもあります。
学習サイクルのページでも解説していますが、学校も塾も「授業がわからない」なら個別指導の領域です。
改変履歴
- 【2025.11.22】改訂(分割して文脈整理)
- 【2025.05.27】改訂
- 【2022.03.24】改訂
- 【2021.05.26】初版