運営方針や略歴など
- 2025.11.01
このページは入塾案内やコースの説明ではなく、「どんな塾なのか?」「代表者はどういうことを考えているのか?」ということを書いています。
概要
オーナー講師が一人で運営する「個人塾」です
完全マンツーマンや超少人数制のスタイルです。
「家庭教師のサービスを通塾で」というコンセプトで、代表者が「一人」でできる範囲で運営しています。
現在、焼津と静岡に教室がありますが、一人で対応しているので、焼津開講日のときは静岡はお休み、静岡開講日は焼津がお休みです。
設備関連のコストをかけていません
焼津教室は住居の一室、静岡教室は個人事業主向けの狭小テナントを使用しています。
当塾が採択しているマンツーマン指導スタイルはお引き受けできる生徒数が非常に少ないので、お月謝に占める固定費の割合が大きくなってしまいます。 このため固定費が少ない(発生しにくい)運営を行っています。
外観や体裁を気にされる方には合わない塾です。
この塾の略歴
- フリーランスの家庭教師でスタート
- 【2020年3月】仲介/紹介を介さない引受開始(旧名称:プリマステラ)
※この時期は感染症による休校がありました - 【2021年2月】顧客の通塾希望により、静岡市街中のシェアオフィスで静岡教室を開設
- 【2021年8月】代表者の生活拠点が静岡市から焼津市へ(転居)
- 【2023年5月】塾名を「啓明塾」に変更
- 【2023年12月】中学受験者の修了をもって静岡教室の運用を終了
- 【2025年4月】静岡市葵区七間町に静岡教室を開設
塾名の「啓明(けいめい)」とは、「明けの明星→金星」の意味です。
旧塾名の「プリマステラ(prima stella)」も「一番星→金星」です。
代表者について
出自はウェブ系情報処理技術の資格スクールや職業訓練校の講師(テクノインストラクター)です。年長者に教えた経験があります。
親として、子供2人の受験に携わりました。
「自分の子供を通わせるなら…」というコンセプトで設計をしています。
学習指導のシステム
当塾の学習指導システムは受験専門の個別指導塾や家庭教師で採択される「予習型・反転授業型」です。多くの方が学習塾のイメージする集団指導の学習塾や学校補習系の個別学習塾とは大きく異なります。
集団指導
独自の学習計画に基づいた授業を行います。定着確認は定期テストや小テストで行いますが、合否に関わらず「次」に進みます。
学校補習系の個別学習塾
学校の授業に連動した練習問題を解き、わからないことを挙手で質問します。塾は独自の学習計画を持ちません。
予習型・反転授業型
集団授業で行う「インプット」と「初期練習」は講義型教材を使用した宿題(予習課題)として、塾日には定着確認を対話中心で行います。塾独自の学習計画で進めます。
対話が中心
講師の側から生徒に質問をしているからです。挙手制で質問する個別学習塾と違って話し声が多いです。
市販問題集を使用
塾専用教材を使用する塾が多いですが、当塾は書店で販売されている教材を使用します。(大学受験の個別指導塾では一般的です)
使用する教材は学習進捗を元に決定し、使用する直前に書店等で購入いただきます。
宿題が多い
予習は任意ではなく必須なのでそれが宿題となります。また、指導時間中は対話が中心なので「試行」や「練習」の時間はあまりとれません。よって「復習」も具体的な指示を出します。
「宿題」として捉えるとかなりの物量になりますが、自宅ですべき学習の全てを指示しますので安心です。
標準的な学習進捗の場合、平日90分、休日120~150分くらいになります。
以下は当塾の指導方針や理念です
1ができない子に2や3は教えません
例えば九九ができなければ分数計算はできませんし、分数計算ができなければ「割合」や「比」の考えは理解できません。 ですから「分数ができないならまず分数をやりましょう」というのが見出しの言葉の意味であり、それこそが「基礎重視」の考え方です。
しかしこの考えを実践するのは非常に難しいです。
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学校の場合…
学校の授業は計画された日程に従って進められます。テストの点数に関係なく全員が進級して授業は「割合」やさらにその先に発展します。
これはまさに1ができない子に2や3を教えているです。
定期テスト対策塾の場合
定期テスト対策は2~3ヶ月の周期で結果が求められます。立ち止まって教える時間の余裕がないので「理解していなくても正答がとれるやり方」を教えます。
これは1を教えているとは言い難いです。 そしてテスト期間が終わると次のテスト範囲の学習に移行するので、結局は1ができない子に2や3を教えている状態になります。
「理解していないくても正答がとれるやり方」の代表例
1ができないのに2や3に進むのは勉強をギャンブルに変える行為
学校や定期テスト対策塾がギャンブルをする背景には、学校には予定範囲を「完走」する義務があり、塾には予定範囲を「完走」しないとクレームになる…という事情があります。
しかし皆さまには自問自答していただきたい。
その「完走」とは具体的には何なのでしょうか?
「合格すればよい」という考えは完全否定します
「1ができないのに2や3に~」という話には当然ゴールがあります。「完走」したときの到達度を「10」として、目標設定の置き方を考えてみます。
「10=高校入試」とした学習計画では、中学3年生の学習は「8~10」にあたります。入試までの残りの期間が短ければ「9~10」をギャンブルにするのは戦略的にアリです。これが「合格すればよい」という考え方です。
しかし「10=大学受験」とした学習計画ではどうでしょうか? その場合の中学3年生の学習内容は「5~6」くらいですから、この段階でギャンブルをすると完走が難しくなるのは容易に想像できます。
中学受験の話に戻します。大学受験をゴールにすると中学受験の時期の学習は「2~3」でしかありません。 そもそも有名大学の進学に力を入れている学校の授業は少なくとも公立中学校のそれより高難度でハイペースなのですから、「1ができなければ1をやる」ことの重要性は非常に高いと考えています。
当塾は中学受験の塾ですが、学力競争の終着点を「大学受験」と考えています。
疑似4-4-4制
「4-4-4制」とは小中高一貫教育を指す言葉です。
| 小1~小4 | 基礎基本の定着 |
|---|---|
| 小5~中2 | 普遍的・汎用的な基礎学力の習得 |
| 中3~高3 | 高卒後の進路に向けた学習 |
小中高12年を均等分割しているようにも見えますが、発達段階ごとに適切かつ必要な学習の性質や量を「ゴール」から逆算した期間で分割している…という捉え方が適切です。
疑似4-4-4制とは、「4-4-4」の中間にあたる4年間について、前半を受験塾で勉強し、後半を中高一貫校で行うという考えです。
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中高一貫校の学力水準は中学受験塾次第…であることは学校も認めている
進学校型の中高一貫校は「2-4制」を採用しています。これは中学3年間分を2年に圧縮して受験対策の期間を1年設けようという考えです。
| 小1~小6 | ー |
|---|---|
| 中1~中2 | 普遍的・汎用的な基礎学力の習得 |
| 中3~高3 | 高卒後の進路(大学進学)に向けた学習 |
小学校が附属校や教育接続校でなければそうするしかないわけですが、入学者の学力水準が「公立小学校水準」だと授業の難度やペースが上げられず、このカリキュラムは絵に描いた餅になります。 逆に言えば、「2-4制」を実践できている(成果が伴っている)学校の入学者の学力は「公立小学校水準」ではないのです。
お察しのとおり、その学力は中学受験塾がつくっています。
これについて、(特に私立校では)「入学前の学力底上げは塾で」という考えが定着しつつあります。塾業対象の説明会では直接的にそれを言う学校も少なからずありますし、近年は受験者向けの学校説明会でもそれを示唆するようなことを言う学校も増えています。
それを実践すると「4-4-4制」に似たロードマップになります。それが疑似4-4-4です。
| 小1~小4 | ー |
|---|---|
| 小5~小6 | 普遍的・汎用的な基礎学力の習得 ※前半は塾、後半は学校で行う |
| 中1~中2 | |
| 中3~高3 | 高卒後の進路(大学進学)に向けた学習 |
テストにしか役に立たない学習では意味がない
合格しなければ途切れてしまうので合格は最優先ですが、疑似4-4-4において中学受験の時期にすることはあくまで基礎学力の習得です。 すなわち模試の全国偏差値やトップ合格を目指すための勉強は、不要とは言いませんが優先度は低いです。
疑似4-4-4の方針で「小5~中2」の学習をする際に個別指導塾は非常に有利です。なぜなら集団指導塾は状況による優先度を考慮しないからです。