塾と家庭教師

家庭教師とは?塾の選び方

2019.12.06

「大学生のおにいさんやおねえさんが来てくれるやつ」です。(そうとは限らないのですが)

指導分類では個別指導塾と同系で、通塾を伴わないものが家庭教師です。

  • 「派遣型」と「フリーランス型」の2種類があり、それぞれ別物です
  • 悪質業者が普通に存在するカテゴリです
タイプ別早見表
  派遣型 フリー型
講師の立場 アルバイト(会社所属) フリーランス(自営業)
対応学力帯 中低 高中低
料金帯 低料金で安定 派遣型より高い

端的な検討の基準

向き不向きのイメージ
偏差値帯→ 40→45 45→50 50→55 55→60 60→*
予備校 × ×
進学塾 ×
補習塾 × ×
個別指導塾 ×
家庭教師・派遣型 ×
家庭教師・フリー
偏差値イメージ
40以下 41-45 46-54 55-59 60以上
中の下 中の上

このページは静岡県中部エリアで小中学生向けの塾探しをしている保護者を想定して書いていますので、他地域や高校生の方は脳内補正しながらご覧ください

これを書いている僕は家庭教師やってるのですが、「従来型の教育サービスでは構造的問題や大人の事情でできないことをやる」っていうコンセプトで開業してますので、誘導はなくても客観性を保持した文章を書くことは難しいと感じました。

なのでこのページではメリット・デメリットには極力触れず、用語の解説に留めています。

家庭教師の種類派遣型とフリーランス型

家庭教師といっても実は二種類あります。

この区分は講師が持つ裁量範囲=指導方針に直結することなので、利用を検討しているなら必携知識です。

派遣型

「教室を持たない学習塾」と変換するとわかりやすいです。

各家庭で指導をする講師はその学習塾の「有期雇用社員」であり、一般的には「ハケン」と呼ばれるものです。

「正社員」の役目は派遣講師の管理業務なので基本的には講師は行いません。教室型の塾を並行運営しているものを除き、正社員が講師をするときは「欠員対応」や「入社直後の研修」、そして「高額教材の販売を目的とするとき」です。

一般的なハケンとまったく同じ

派遣のお仕事を経験したことがある方でしたら、初仕事の前の研修で次のようなことを言われたと思います。

マニュアルどおりにやれば会社が求める業務になりますから過不足なくやってください。あと、身なりとマナーには気を付けてください。

そして派遣社員を管理するお仕事をしたことがある方でしたら次のこともわかると思います。

有期雇用という責任が軽く研修も十分でない人に会社の監視が及ばないところでワンオペの仕事をさせるのだから、「マニュアル通り」を徹底しないと仕事にバラつきが発生してクレームになる。

このため、良い意味でも悪い意味でも講師の技量差が学習成果にあらわれにくいのが特徴です。

フリーランス型(仲介・個人契約)

フリーランス=自営業です。つまり講師は「派遣社員」ではなく「経営者」です。

このため、フリーランスのカテキョは講師によって指導方針が様々で多様性があります。

換言すれば、提供サービスの内容や品質が平準ではなく、それを一言でいえば「当たりハズレがある」です。

仲介とは?

フリーランスの家庭教師の窓口業務を代行する業者があり、そこに登録しているカテキョを「仲介」と呼んでいます。

窓口業務とはいっても業務範囲は様々です。いわゆる「紹介」のみのものもあれば決済代行まで行う業者もあります。このあたりはカテキョを開業する人向けの知識です。

依頼を検討している人にとって知っ得なことは、仲介業者の利益は事務手数料や紹介マージンですから媒体の宣伝に一生懸命であり、その結果として宣伝サイトの外観が派遣型と見分けがつきにくくなってるものが少なくないということです。

仲介に登録していないカテキョはどこにいる?

主な顧客獲得ルートは知人紹介やSNSで、ポスティングしたり学校の前でティッシュ配る人がいるかは知りません。

ブログなどで活動紹介をしつつと生徒募集している講師も数多くいますが、ネット検索は派遣型と仲介屋さんに埋もれてしまい、グーグルの地図では「来訪来客できる拠点がないビジネス」に該当するため、プライバシー観点で自宅を載せたくないとなかなか見つけてもらえない・・・という事情がきっとあります。

検討で使う情報について一般論で

時間料金・希望時給

おおむね「派遣型 < フリー型」。派遣型のほうが全体的に低料金です。

なので派遣型とフリー型の説明をした・・・わけではありません。

  • 派遣型の場合、時間料金ー会社の取り分=講師のお給料
  • フリー型の場合、希望時給ー営業経費や諸原価=自分の所得

依頼を検討している人の知っ得は、家庭教師サービスの品質はこの公式(?)で決まることです。

  • 「講師のお給料」「自分の所得」は講師のモチベーションと引き受け期間に対する責任度合い
  • 「会社の取り分」「経費と原価」は指導方法の引き出しの多さや持ってる情報

派遣型のサービス品質が安定しているのは指導方法や情報を講師にシェアしているからであり、また、利用者の不満の多くは講師のヤル気や講師都合による途中交代に起因しています。

フリー型は自営業ですから「売上=所得」ではありません。指導時間以外の研究や情報収集をするためには十分な利益が必要ですし、仲介を利用すれば固定費などがかかっています。

出身在学大学名や経歴

気になるところではありますが・・・

重要なのは「求めていることができるか否か?」であるところ、「指導可能科目」は明示されています。

疑うわけではないにしても納得してから依頼したいのであれば、直接会って話をする以外に方法はありません。

この時点では学歴や経歴は指導可能科目と同様に文字情報に過ぎないからです。

しかし指導可能科目で抽出すると候補が多すぎて全てと対面するのが困難なとき、「前例で当たりが少ない属性はある程度足切りしよう」というときに使うのが経歴情報です。

たとえば就活における「学歴フィルター」や公立高校入試における「内申点選抜」がそれです。

体験学習はやったほうがいい?微妙・・・

集団授業塾ではそれこそ末席に座らせる文字通りの体験ですが、家庭教師や個別指導塾の体験は担当講師に「契約とってよ~」という指令が下りますから「おもてなし」の色が濃くなるのは否めません。

そこに保護者が同席すると劇場になります。

試食してから決めたほうがいいとは思うのですが、売り物と違うもの出されても意味ないじゃん・・・という感じでしょうか。

そもそも実施が難しい

教室を持っていないので「いつでもお気軽に」ということが物理的にできないことと、説明を受ける場所と指導を受ける場所が別々だったり、講師と説明する人が同一人物であることで、子供が体験しながら保護者が説明を聞くことも難しいです。

これは構造的問題なのでどうしようもないです。

まとめとあとがき保護者さまへ伝えたいこと

複雑で多様な塾業界ですが、塾選びの一助になれば幸いです。

併せまして、塾選びをされる保護者さまに是非とも知っていただきたいことを挙げておきます。

  • 塾は利用するものであり、依存するものではありません。寝る子を起こせるのは親だけです。
  • 掛け持ちしてはいけません。掛け持ちは学力アップを停滞させる代表的要因のひとつです。
  • テクニックはあっても魔法はありません。学力アップには学習量の裏付けが不可欠です。
  • 塾は格差を善しとする顧客の存在によって成り立つサービス業です。ゆえに絶対に値切ってはいけません。値切って損をするのは指導を受けるお子様です。