塾と家庭教師

個別指導塾とは?塾の選び方

2019.12.05

質疑応答を主とした自習サポート塾です。

構造的に「勉強についていけない」ということが発生しないのが個別指導塾の特徴です。よって学校の授業に遅れている感じがする場合は個別指導塾からの検討がお勧めです。

  • 同系は家庭教師です(通塾有無の違い)
  • 塾によって指導方針の違いが顕著です
  • 対応学力帯は偏差値60程度(成績上位20%)まで。特殊な方針を持っている塾以外は難関校受験には不足です。
  • 個別指導塾の「個別」はマンツーマンという意味ではなく、「個別の対応(指導)を行う塾」という意味です。
  • 集団授業の進学塾や補習塾に比べて月謝は高額です。

このページは静岡県中部エリアで小中学生向けの塾探しをしている保護者を想定して書いていますので、他地域や高校生の方は脳内補正しながらご覧ください

端的な検討の基準

  • 学力中低帯から成績を上げたい(偏差値43→57程度)
  • 難関校に進学したいが進学塾に適応できる学力に足らない

通塾に不都合がある場合は家庭教師の検討となります。

高学力帯になるほどコスパが低下するため、偏差値57を超えたら進学塾予備校の検討がお勧めです。

向き不向きのイメージ
偏差値帯→ 40→45 45→50 50→55 55→60 60→*
予備校 × ×
進学塾 ×
補習塾 × ×
個別指導塾 ×
家庭教師・派遣型 ×
家庭教師・フリー型
偏差値イメージ
40以下 41-45 46-54 55-59 60以上
中の下 中の上

個別指導塾の誤解?

相性と多様性

家庭教師ほどではないものの講師との距離が近いので相性の影響を受けます。

相性と書くとマイナスイメージに捉える人が多いみたいですが、個別系は相性が良いと集団授業ではありえない伸び方をします。

ただ、それは出会いの運であり結果論です。

多様性は指導方針だけでなく「教室」のレイアウトにも

知る範囲だけでも次のようなレイアウトがあります。(名称は勝手につけてます)

  • ネットカフェ型(ほぼ個室)
  • ラーメン一蘭型(長机で個人スペースごとに仕切りがある)
  • 会議室型(会議室のようなコの字型の配列)
  • カフェ型(学習スペースがカウンター席や円卓など開放的)

個別指導塾を選ぶときはネットの情報を鵜呑みにせず、実際に足を運んで体験してみることが大事です。

勉強のために資料取寄せたり商圏が被らないところは見学させてもらったりしますが、個別指導塾という言葉ではひとくくりにはできないほど様々あります。

学力アップの注意点

学力なりの勉強ができるのが個別系のメリットですが、それは必ずしも「学年なり」や授業進捗と一致するわけではありません。

この点で、定期テストは一定期間の授業範囲から出題されるテストですから、数学のような積み重ねの科目は積み重ねが授業範囲に追いつくまで定期テストのスコアに変化は無いのが自然です。

成果が出ないことで指導方法に不満や不信感をもって転塾するケースが少なからずありますが、ここで焦ってしまうと伸びるものも伸びません。

しかし定期テストは「攻略」ができる科目や設問の種類があります。

成績が上がれば嬉しいし塾も宣伝になるのですが、いいことばかりではないです。

中学数学も2年生くらいまでの範囲ならスコア1桁の人でも1ヶ月程度で正答率50%くらいまでは上げられますが、攻略に傾倒したやり方を続けると低いレベルで伸びが止まってしまいます。

穴のない学習がしやすいのが個別指導塾のメリットですから、それをしないのはもったいないです。

難関校進学にも強くない?

強くないというより扱う塾が少ないと思います。

難関校受験に対応できる指導頻度や講師確保をすると原価が高くなるので受講料も高額になります。進学塾と違って個別系は生徒人数あたりに必要な講師数が多いため、予定人数の生徒確保ができなかったときのリスク(損失)は集団塾の比ではありません。

例外的な重課金塾を除けば、個別指導塾で目指せるのは偏差値60程度の準難関までです。

映像授業型個別指導塾令和から激増?

映像授業は予備校スタイルの授業を映像(大型スクリーン等)で行うもので、「今でしょ」の林修さんが講師をしている東進衛星予備校が有名です。

見出しの「映像授業型個別指導」とは・・・

  • 知識のインプットを非対面の映像で行う(予備校スタイル)
  • 質疑応答を講師が対面で実施(個別指導塾スタイル)

こんな具合のハイブリッドスタイルです。

指導スタイルや運営スタイルについてまわるデメリットを解決でき、なおかつ運営コストを安価に抑えられるため、令和の私塾の主流になるのではないかと思います。

問題がないわけではない

生徒にとっての映像授業や動画教材のメリットは自己完結と学習時間の自由であり、保護者にとってのメリットはヒト(講師)の関与が減る事による受講料の抑制です。

しかし講師による補完解説を前提につくられたコンテンツではそのメリットが無くなります。

教材制作会社がつくる「塾用教材」は講師による解説を前提につくられています。なぜなら講師や教室を不要化する教材を導入する塾は無いからです。

あくまで個人主観ですが、映像授業を利用者のメリットとして活かせるのは、元来の目的どおり「講師の出番を減らす」を前提にビジネスモデルがつくられた塾だけのような気がします。

まとめとあとがき保護者さまへ伝えたいこと

複雑で多様な塾業界ですが、塾選びの一助になれば幸いです。

併せまして、塾選びをされる保護者さまに是非とも知っていただきたいことを挙げておきます。

  • 塾は利用するものであり、依存するものではありません。寝る子を起こせるのは親だけです。
  • 掛け持ちしてはいけません。掛け持ちは学力アップを停滞させる代表的要因のひとつです。
  • テクニックはあっても魔法はありません。学力アップには学習量の裏付けが不可欠です。
  • 塾は格差を善しとする顧客の存在によって成り立つサービス業です。ゆえに絶対に値切ってはいけません。値切って損をするのは指導を受けるお子様です。