塾と家庭教師

補習塾とは?塾の選び方

2019.12.04

学校の授業スタイルを踏襲しつつ難度を下げたものが補習塾です。

  • 「難度を上げたもの」は進学塾です。

このページは静岡県中部エリアで小中学生向けの塾探しをしている保護者を想定して書いていますので、他地域や高校生の方は脳内補正しながらご覧ください

端的な検討の基準

  • 難関校や中高一貫校に進学する意思は無い
  • 学力アップは期待しない

実質的には学童の延長です。

学力を上げたい場合は個別指導塾からの検討です。

向き不向きのイメージ
偏差値帯→ 40→45 45→50 50→55 55→60 60→*
予備校 × ×
進学塾 ×
補習塾 ×
個別指導塾 ×
家庭教師・派遣型 ×
家庭教師・フリー型
偏差値イメージ
40以下 41-45 46-54 55-59 60以上
中の下 中の上

数は多いが立ち位置が微妙な存在

集団指導塾なので構造的に「授業についていけない人」が必ず発生します。

この対策として進学塾は入塾試験で事前選別することに対し、補習塾は授業難度を下げることで脱落者を発生しにくくします。

しかしそれが補習塾の特殊な立ち位置を決定づけています。

ユルく楽しくお勉強しましょう

集団指導では授業の難度を下げると必ずこうなります。

「補習塾だから」ではなく集団指導の構造的問題であり、大人向けの資格講座や職業訓練でもそうなります。

ユルく楽しく~が有効なのはお遊戯から勉強に切り替える年齢=小学校低学年です。

「数字」を改善しようとする場合に「ユルく楽しく」でダメなのは勉強に限らず物事全てで共通です。

そこなのですが、保護者はもちろん子供でも「数字の改善」を経験している人なら、その方針で成績が上がらないことはわかります。

では、どういう人が選ぶのか?

  • 「数字」以外のことを求めている人
  • 「数字の改善」を経験したことがないことで間違えた人

大人向けの講座でも・・・これは同様です。

ハローワーク(職業安定所)が扱うIT系やオフィスワーク系の職業訓練を講師や管理の立場からみるとすごくわかりますが、受講者の大多数が「雇用保険受給目的」と「資格があれば就職できると思い込んでいる人」です。

補習塾は「保護者」のためのサービス

ユーザーニーズを満たすのはビジネスの基本です。ゆえに提供するサービスも「保護者の満足」を満たすことを優先につくられています。

たとえば次のような要望について補習塾はキッチリ応えてくれます。

  • 共働きで帰宅が遅く宿題の添削なんてやってる気力は無い→誰かに頼みたい
  • 監視していないとゲームばかり→ゲーム以外のことをする時間をつくりたい
  • 自宅が狭く勉強に良い環境とは言い難い→違う環境なら勉強するかもしれない?
  • ↑そういう目的なので月謝が高いのは困る

保護者面談という名目で「ガス抜き」の相手もしてくれます。

学力が上がるかどうかは人それぞれ

授業はありますからしっかり受ければそれなりに学力は上がるはず・・・なのですが、実際はそうはなりにくいです。

子供本人も隣の席の子も「親が行け」というから仕方なく来ているだけですから、自発的に勉強するわけでもなければライバル意識が芽生えるわけでもありません。入塾審査が甘い塾にはイタズラをしたり授業妨害をする子供もいます。

要は学習環境の問題であり、それも構造的な問題です。

しかし生真面目な子供も入ってきたり、その環境を見て逆に危機感募らせる子供もいますので、それなりに伸びる子供はいます。

補習塾の分類

集団塾型

先述した一般的な補習塾です。

個別指導併用型

授業と並行して個別の質疑応答の時間を規定で設けているスタイルです。

次のような条件をクリアしないと実現できないので数はそれほど多くないと思います。

  • 超少人数制(1クラス5名程度)
  • 1日(1回)あたりの授業時間が長い(40分×3コマや60分×2コマなど)
  • 個人経営(本社やFC本部による指導規定や教材ノルマが無い)
  • 生徒の多くが保護者つながり(厳しい指導をしても保護者の理解を得やすい)

このページで書いている補習塾とは別物で、個別指導塾に分類するのが適切かもしれません。

検討している塾の中に該当するものがあれば見に行くことをおススメします。

自習室型(半放置)

特段の授業をせず自習式で学校の宿題や予復習、あるいは指定テキストをさせ、添削の範囲で質疑応答するスタイルで、住宅地の個人経営塾やFC塾でみられます。

授業をしないので個別指導塾としている塾もありますが、その実態はというと・・・

  • 講師は他事をしていて質問しにくい。質問を拾い上げることもしない
  • オーナー不在でヤル気が謎な学生バイトに任せきり
  • 進路指導や保護者面談もやらない

塾とは名ばかりのメチャクチャな何かですが、個人経営の自習室型はとにかく月謝が安いので、学童目的なら最良の選択かもしれません。

FC塾は月謝が高いので満足感は低いです。

まとめとあとがき保護者さまへ伝えたいこと

複雑で多様な塾業界ですが、塾選びの一助になれば幸いです。

併せまして、塾選びをされる保護者さまに是非とも知っていただきたいことを挙げておきます。

  • 塾は利用するものであり、依存するものではありません。寝る子を起こせるのは親だけです。
  • 掛け持ちしてはいけません。掛け持ちは学力アップを停滞させる代表的要因のひとつです。
  • テクニックはあっても魔法はありません。学力アップには学習量の裏付けが不可欠です。
  • 塾は格差を善しとする顧客の存在によって成り立つサービス業です。ゆえに絶対に値切ってはいけません。値切って損をするのは指導を受けるお子様です。