偏差値とは学力偏差値と学校偏差値

2020.09.24
2019.10.01

偏差値と、特定集団における成績の「バラつき(偏差)」をあらわした値です。

中央値に対して調査対象がどの程度離れているかを示しています。

学力の偏差値

何らかのテストで、計測対象者のスコアが平均点からどの程度離れているかを示すものです。

ライバルに対してどれくらい高い(低い)かを知るための情報です。

データをとるテストによって値は異なります

例1:あるテストで「満点」だった場合・・・

他の人も全員満点だと、あなたの偏差値は「50」です。

例2:あるテストで「50点」だった場合・・・

Aさん100点、Bさん0点だった場合、あなたの偏差値は「50」です。

なお、この場合のAさんとBさんの偏差値は、Aさん55、Bさん45です。

例3:あるテストで「61点」だった場合・・・

Aさん70点、Bさん55点だった場合、あなたの偏差値は「50」です。

なお、この場合のAさんとBさんの偏差値は、Aさん55、Bさん45です。

あくまでデータを収集した集団の中での格差を数値にしたものなので、数値=学力の絶対値ではありません。

たとえば「校内テストで偏差値60」でも、進学校と総合高校では実際の学力は違います。

偏差値と実際の学力の印象がつかみにくい例

中学受験模試の偏差値(印象より実際の学力は高い)

全国広域で実施される「四谷大塚の小学生統一模試」の場合、模試偏差値50を校内偏差値に換算すると63くらいになります。学年で150人の学校なら上位15名相当です。

受験偏差値50は学校のテストで満点連発の学力なので、高校入試や大学受験の偏差値と混同しないように注意です。

一般公立中学校の校内偏差値(印象より実際の学力は低い)

校内偏差値50を全国全体に換算すると40程度でしかありません。これは中学受験をした人たちとの学力差を意味しています。

とても間違えやすいですが、校内偏差値50(平均点)は「人並み」ではありません。全国換算すれば全体の下位2割ですから、大学進学を考えているなら大いに焦りましょう。

非一貫校の高校の校内偏差値(判断できない)

「崩れていく人」が平均点を大幅に下げるため、授業についていっている人は極端に高い偏差値になることがあります。特に数学と物理で顕著です。

学校の偏差値

模試受験者の受験合否を追跡調査してカテゴライズしたもので、比較する複数の学校の合格難度の差を示します。

志望校検討や学習計画で使用するときは、学校偏差値の元になっている母数(模試の偏差値)で考えます。

異なる母数で検討する場合、適宜変換が必要です。

イメージ図
  A大学 B大学 C大学 E大学
太郎:偏差値45 × × ×
次郎:偏差値45 × × ×
三郎:偏差値45 × ×
四郎:偏差値50 × ×
五郎:偏差値50 × ×
六郎:偏差値50 ×
七郎:偏差値55 ×
八郎:偏差値55 ×
九朗:偏差値55

A大学:偏差値45、B大学:偏差値45-50、C大学:偏差値50-55・・・という感じです。

乱暴な感じもしますが受験情報として信頼できる情報元は万のデータで集計していますので、序列格差を知る上ではじゅうぶん実用的です。

模試の合格判定も同じ

たとえば「C大学」の場合、偏差値50は4人中1名のみ合格しているので「模試偏差値50の人のC大学合格判定=25%」という感じになります。

学校偏差値を見るときの注意事項いろいろ

学校偏差値は教育水準を示す数字ではない

(落ち着いて考えれば当たり前ですが)学校そのものの情報は一切含まれていません。

偏差値=合格難度であるとは限らない

「統計の結果」であって「合格難度の予想」ではないです。

特段に入試問題の難度や学校の方針は変わらなくても、人気校と入試日程がズレていたり部活等で全国優勝した学校は倍率が急上昇することがあります。

2020年はコロナ休校の教訓で中堅校の人気が例年より高くなるかもしれません。

静岡県中部エリア在住の方は次セクションに具体例

私立高校の偏差値=併願公立校の偏差値

静岡県を含む多くの都道府県の高校入試は「公立優先」の暗黙ルールがあります。

これによって私立高校の入学者は併願している公立高校を不合格になった人が主になるので、追跡調査の情報で序列を組み立てるとそうなります。

もちろん公立より人気が高い私立高校ではこの限りではないので念のため。

高校入試の学校偏差値の留意点静岡県中部エリア版

静岡で一般的な学校情報における偏差値の階級区分はおおよそ次のとおりです。

高校受験(静岡県中部エリア)
偏差値帯 公立 私立
S 県立静岡  
A 清水東 藤枝東  
B 静岡東 市立静岡 静岡学園 藤枝明誠
C 城北 清水南 焼津中央 静岡北 常葉橘
D 科学技術 静岡西 清水桜ケ丘 サレジオ 翔洋
E 駿河総合 (略)

筆頭の県立静岡(静高)と次点の清水東は、受験情報の偏差値では70前後(超難関)です。

そして次の表は、静岡市内に所在する静岡県立高校のうち、総合高校を除いた各学校の「最終志願倍率」です。

令和2年度結果(抜粋)
  定員 志願者数 倍率
静岡(S) 320 356 1.11
清水東(A) 240 243 1.01
静岡東(B) 280 271 0.96
城北(C) 240 261 1.09
静岡西(D) 200 140 0.70

1.01倍って、偏差値70が聞いて呆れますね!

なんでこーなってしまうのかというと・・・

静岡県の公立高校の定員割れ懸念は深刻

静岡県全体の公立高校志願倍率は1.02倍(20,140 / 20,571)

調査に使うテストなどの高得点者が合格者の多数を占めればデータとしての偏差値は高くなります。

余談

前述の志願倍率表は「静岡県立」で「総合高校を除外」という条件で抽出していますが、除外した中に「マトモ」な志願倍率になっている高校があります。

令和2年度結果(抜粋)
  定員 志願者数 倍率
静岡市立(B) 280 356 1.27
科学技術(D) 120 181 1.50

実はこの2校、他の高校にない特徴があるのですが、ここでは書きません。

偏差値に踊らされずいろんな視点で考えたいものですね。

中学受験(静岡県中部エリア)
偏差値帯 太文字は高等部編入無し
S 静大附属静岡
A 静岡雙葉(女子) 清水南(県立) 静大附属島田
B 英和(女子) 静岡聖光(男子) 翔洋 静岡学園 藤枝明誠
C 大成 常葉菊川 静岡北 サレジオ 藤枝順心