偏差値とは学力偏差値と学校偏差値

偏差値とは
2020.12.24
2019.10.01

偏差値と、特定集団における成績の「バラつき(偏差)」をあらわした値です。

中央値に対して調査対象がどの程度離れているかを示しています。

学力の偏差値

何らかのテストで、計測対象者のスコアが平均点からどの程度離れているかを示すものです。

ライバルに対してどれくらい高い(低い)かを知るための情報です。

データをとるテストによって値は異なります

テストA
  Aさん Bさん Cさん
得点 100 100 100
偏差値 50 50 50
テストB
  Aさん Bさん Cさん
得点 100 50 0
偏差値 55 50 45
テストC
  Aさん Bさん Cさん
得点 70 61 55
偏差値 55 50 45

あくまでデータを収集した集団の中での格差を数値にしたものなので、数値=学力の絶対値ではありません。

中学受験模試の偏差値(印象より実際の学力は高い)

中学受験の模試偏差値50を一般公立小学校の校内偏差値に換算すると63くらいになります。学年で150人の学校なら上位15名相当です。

中学受験の偏差値50は学校のテストで満点を当たり前にとる学力なので、高校入試や大学受験の偏差値と混同しないように注意です。

公立中学は中学受験組が母数から抜けるので公立小学校平均より低くなります。

学校の偏差値

模試受験者の受験合否を追跡調査してカテゴライズしたもので、比較する複数の学校の合格難度の差を示します。

イメージ図
  A大学 B大学 C大学
太郎:偏差値45 × × ×
次郎:偏差値45 × ×
三郎:偏差値45 ×
四郎:偏差値50 ×
五郎:偏差値50 ×
六郎:偏差値50
七郎:偏差値55
八郎:偏差値55
九朗:偏差値55
  • B大学は9人受験して
  • 模試偏差値45以上の7人が合格し
  • おおむね偏差値50の割合が大きいので
  • B大学は偏差値50くらい・・・といえる。

乱暴な感じもしますが、受験情報として信頼できる情報元は万のデータで集計しているので序列格差を知る上ではじゅうぶん実用的です。

学校偏差値は教育水準を示す数字ではない

(落ち着いて考えれば当たり前ですが)学校そのものの情報は一切含まれていません。

わかりやすく乱暴にいえば、大手進学塾が勝手に学校をランキングしているだけです。

私立高校の偏差値=併願公立校の偏差値

多くの都道府県の高校入試では「公立優先」のルールがあります。(暗黙か明示的かは都道府県によって違いがあるようですが)

これによって私立高校の入学者は併願している公立高校を不合格になった人が主になるので、追跡調査の情報では併願元になっている公立高校の偏差値がコピーされます。

なお、公立より人気が高い私立高校ではこの限りではないので念のため。

学校偏差値は合格難度と一致しない静岡県公立高校入試のデータで考えてみる

静岡で一般的な学校情報における偏差値の階級区分はおおよそ次のとおりです。

高校受験(静岡県中部エリア)
偏差値帯 公立 私立
S 県立静岡  
A 清水東 藤枝東  
B 静岡東 市立静岡 静岡学園 藤枝明誠
C 城北 清水南 焼津中央 静岡北 常葉橘
D 科学技術 静岡西 清水桜ケ丘 サレジオ 翔洋
E 駿河総合 (略)

筆頭の県立静岡(静高)と次点の清水東は、受験情報の偏差値では70前後(超難関)です。

そして次の表は、上記2校の志願倍率です。

令和2年度結果(抜粋)
  定員 志願者数 倍率
静岡(S) 320 356 1.11
清水東(A) 240 243 1.01

1.01倍って、偏差値70が聞いて呆れますね!

なんでこーなってしまうのかというと・・・

静岡県全体の公立高校志願倍率は1.02倍(20,140 / 20,571)※令和2年

調査に使うテストの高得点者が合格者の多数を占めれば、データとしての偏差値は高くなるわけです。

閑話模試の合否判定

合否判定模試では志望校についてABCDEの5段階で合格見込の判定が出ます。

おおむね次のようなイメージです。

A B C D E
80% 65% 50% 35% 20%

学校偏差値と同じ仕組みでその学力帯の人がどの程度合格しているかをあらわしていますが、これは「理屈の上では〇回受ければ1回は受かる」というものではありません。

合否判定は同一志望校の模試偏差値の序列について合否ボーダー予測をもとに判定をしています。

つまり正しい読み方はこうです。

  偏差値の位置
A 志願者の中で上位層
B 推定ボーダーより上
C 推定ボーダー付近
D 推定ボーダーより下
E

CDE判定は、その結果が学習計画の予定範囲でなければ今のやり方では無理だから、勉強のやり方を抜本的に見直すか志望校ランク下げろ・・・という意味です。

受験学年秋の模試から入試本番まで期間があるのでそこからの逆転があるように思いますが、基本的に受験に逆転はありません。(そんなものは都合のいい妄想です)

Eの20%判定は、この時期にはまだスコアが出ない学習計画で進めている人が5人中1人いる。

その人の学習計画を知らないから「逆転」に見えるだけで、実際はそうではないということです。

怖いのはむしろ、早期にA判定出た人ですね。