塾と家庭教師

5分でわかる塾や家庭教師の違い

2020.03.15
2019.12.09

5分で済むように言葉足らずな部分もありますがササっと網羅してみます。

集団指導と個別指導

集団指導

学校のように講師が教壇に立って授業をするスタイルです。

最も普及している一般的な学習指導方法です。

構造的弱点は、個々の理解力や学習量を考慮しないので「授業についていけない人」が発生することです。

個別指導

講師が生徒の傍らに立ったり座ったりで教えるスタイルです。

  • 通塾するのが「個別指導塾」
  • 自宅に来てもらうのが「家庭教師」

集団塾と違って「授業についていけない」ことが発生しません。

塾を検討するときは個別指導系から検討すると選びやすいと思います。

構造的弱点は、講師一人当たりの受け持ち人数が少ないので受講料が高額になることです。

ティーチングとコーチング

ティーチング形式

「問題の解き方」を教えることを目的にした指導形態です。

  • 学校をはじめ、多くの学習塾はティーチング形式です
  • 映像教材(動画教材)もティーチング形式です

一定時間で触れられる問題の種類が多いため、受験やテスト対策に向きます。

インプットした知識の定着には反復学習(復習)が必要になるため、自宅学習の習慣があることが絶対条件です。

個別指導のティーチングは注意

理解力に合わせた教え方をしてもらえるメリットは、転じて「わかった気」になりやすいです。

コーチング形式

「訓練」と「改善」を目的にした指導形態です。

改善を伴いながらの反復履修が主になるので基礎学力の定着や底上げに向きます。

  • わかりやすいのは「書道教室」や「そろばん塾」です。

講師個々の指導力に依存し、効果があらわれるまで時間がかかり、指導状況が「生徒以外」から見えにくい、という構造的問題があります。このため企業経営の塾では基本的に扱われません。

進学塾と補習塾

進学塾は「受験」を想定した塾です。

その受験の性質上、小学生および高校生を対象としたものと(一般の)中学生を対象としたもので若干異なります。

説明の便宜上、小学生と高校生を対象としたものを「予備校」と書きます。

予備校

受験対策として必要な知識のインプットを体系的に行う塾です。

需要の性質上、大多数が通塾型の集団指導です。

受験を目的としたインプット手段において高効率な学習ができます。

利用するなら塾に集中

学校の授業とは一切連携しないので「学校の成績」を上げたい目的には不適です。

このため塾に行かないと学校の成績が維持できない人にはお勧めできません。

進学塾

学校の授業と並行して受験難度を扱う塾です。

多くは集団指導ですが、個別指導もあります。

補習→発展学習の流れで授業が進められるので、特に定期テストで効果が顕著です。

依存すると高校進学後に即詰みします

内申点対策として定期テストに傾倒した詰め込み学習を繰り返すため、基礎学力に欠落が生じやすいことは否めません。

(静岡県の場合)内申点対策は公立上位高校を目指すときだけに必要になります。このため公立上位高校を目指す中学3年生以外にはお勧めできません。

補習塾

学校の授業より難度が低いものを扱う塾です。

目的の性質上、学校の授業ペースと一致するほど学習効果が上がります。

教科書を使った補講や宿題添削をしてもらえる塾がお勧めです。

「自分で勉強できない人」を対象とした塾です

自分で勉強できる人にとっては非効率な学習になります。

通塾(個別指導塾)と家庭教師

基本は「通塾」の選択で、次に該当する場合に家庭教師を検討です。

  • 居住地域や身体的事情によって通塾が不便、あるいは支障がある
  • 勉強という行為を強制させたい
  • コーチングやマネジメントをしてもらいたい

家庭教師は「自宅で行う個別指導」です。メリット・デメリット・構造的問題の全ては個別指導と同じです。

コーチングやマネジメント

「個々に合わせた手厚い指導」とよく言われますが、実はこれ、企業経営型の塾では非現実的な理想論です。

集団指導塾で実行したら過労で倒れる講師が続出しますし、個別指導塾では講師確保のコストが上がって教室運営そのものが難しくなります。

「個々に合わせた~」は、それを前提にビジネスモデルを組み立てている個人経営塾やフリーランス家庭教師の領域です。

企業経営と個人経営

さいごのセクション。

企業経営

いわゆる大手塾です。

  • 対応学力帯が狭い(デメリットではなく棲み分けができている)
  • 情報の鮮度や品質が高い
  • 講師の年齢層がおおむね若く、入れ替わりもある

お客様クラス

大手塾には選抜クラスの選考に漏れたり上昇意欲がない生徒の受け皿となるクラスが必ずあります。

このクラスは「刺激せず退塾阻止」を優先した対応をするため、毒にも薬にもならないことに月謝を払い続けるだけに終始します(ゆえにお客様)

FC

コンビニと同じく加盟店方式の塾です。

「くもん」が有名ですが、著名な小規模個別指導塾の多くはFCです。

  • ブランドによる安心感が比較的安価で得られる

構造的弱点・・・というか構造的に「ティーチング型個別指導」になりやすいです。

個人経営

講師の自宅を改造した教室で運営されていることが多く、家庭教師は無店舗営業です。

  • 講師は中高年者が多く、入れ替わりは基本的にない
  • 企業型に比べて受講料が安い。同価格の比較では指導品質が高い
  • おおむね面倒見が良い。換言すれば指導が厳しい。
  • 指導方法に多様性がある→コーチングやマネジメントは個人経営の特権

まとめとあとがき保護者さまへ伝えたいこと

複雑で多様な塾業界ですが、塾選びの一助になれば幸いです。

併せまして、塾選びをされる保護者さまに是非とも知っていただきたいことを挙げておきます。

  • 塾は利用するものであり、依存するものではありません。寝る子を起こせるのは親だけです。
  • 掛け持ちしてはいけません。掛け持ちは学力アップを停滞させる代表的要因のひとつです。
  • テクニックはあっても魔法はありません。学力アップには学習量の裏付けが不可欠です。
  • 塾は格差を善しとする顧客の存在によって成り立つサービス業です。ゆえに絶対に値切ってはいけません。値切って損をするのは指導を受けるお子様です。
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