中学受験準備マニュアル静岡限定版

2020.08.04

名門大学への近道、良質の教育を受けさせたい、そしてコロナ騒動によって露わになった公立中学校の不安。

中学受験を意識する理由は様々あっていいと思います。

しかし・・・

「ウチの子でも大丈夫なのか?」

・・・という疑問に焦点をあてて手短で大雑把に解説してみます。

静岡市基準です。検索で来た他県の方は適宜補正してください。

静岡市の中学受験は全国的には中堅難度

テレビに出てくる天才少年とか、実にぶっとんでいます。

そういうのを見ると「なんだか別世界」な気がしてなりませんが、全国的(というか首都圏)基準でみれば、静岡の中学受験は中堅からやや下の水準です。

いわゆる「中堅校」は、小学校の成績でいえば上位20%くらいの人が受験します。

30人のクラスで上位6名前後と聞くと難しく感じるかもしれませんが、公立の小学校は復習と宿題をしっかりやるだけで上位30%にはなれます。

宿題と音読をやってる10人中の6人

これをモノサシにして考えましょう。

中学受験させたほうがいい?大多数の人に受験を勧めます

現在の学区制公立中学校(一般中学)は公立高校合格を目標にした進学校です。小学校の延長でないことはもちろん、多様な進路を想定しているわけでもありません。

中学受験をしない=公立高校を目指す進学校を選ぶ

この認識はとても重要だと思います。

これについては高校入試に付き合ってはいけない!で書いています。「一般中学でも良い」と考えている方は必読です。

勉強嫌いでも大丈夫なの?

誤解が多い部分ですが、一般中学のほうが勉強嫌いな人には向いていません。

一般公立中学校は「進学校」だからです。

勉強嫌いな人が「身を立て名を上げやよ励め」を正義とする進学校に向くわけがないです。

逆に言えば、中学受験をしなくてもいいと言い切れるのは・・・

  • 「勉強しろ」と言わなくても勝手に勉強して成績上位に入っている
  • 完全放任。成績が悪くても宿題を放棄しても叱らないと誓える

中学受験対象校の全てが進学校ではありません。

中学受験には「進学校を選ばない」という考え方もあります

基本的な受験知識最初に知っておきたいこと

具体的な戦略や計画ではなく、はじめるにあたって必要な知識です。

受験対象校と学力目安

「学校の成績がこれくらいならだいたいこれくらい」の大雑把な目安です。(実際の合格難度は志願状況等で変わります)

偏差値は全国統一小学生テスト(四谷大塚)の参考値です

階級 学校 偏差値 目安校
S 58前後
  • 静大附属(国立)
  • 清水南(県立)
A 55前後
  • 静岡雙葉(女子)
  • 静岡学園
B 満点 50前後
  • サレジオ
  • 静岡北
  • 翔洋
C 90点台 45前後
  • 常葉(常葉・橘)
  • 英和(女子)
  • 城南
  • 大成
D 70~90点 40前後
E 70点未満 40未満

静岡聖光(男子)は手持ち情報が少ないので除外しています。入試問題の難度自体はA級の目安校と同等です。

受験日は冬休み明けの最初の土曜日

静岡市の中学受験は同日一斉実施です。一部例外を除けば併願不可の一発勝負です。

中学受験漫画「二月の勝者」を読んでる方は注意です。静岡の中受は「1月」であるだけでなく、日程的に併願できないので志望校の選び方が違います。

国語と算数の2科目

特待等で例外もありますが、暗記科目の社会科と理科がないので4科目受験校に比べて学習負担は大幅に少ないです。

準備を始める時期と学習に要する期間

  • 前述「受験対象校表」で1階級あたり約3ヶ月
  • 受験直前の過去問や実戦練習で3ヶ月程度

たとえば「階級C」の学力からスタートした場合、「A」の学校の合格水準には3ヶ月×2階級+直前3ヶ月=9ヶ月程度が必要期間の目安です。

受験日までの残期間
5年進級直前 22ヶ月
5年夏休み前 17ヶ月
5年冬休み明け 12ヶ月
6年進級直後 9ヶ月
6年夏休み前 5ヶ月

5年生夏休みから本格学習に移行できれば、県内受験ならおおむね必要学力には到達できます。

習慣定着や途中の躓き、そして塾選定の期間も考慮すると、小学4年生の冬休み前後からスタートが目安です。

あくまで個人的考えですが、次の理由で4年冬休み前から上位学年の先取りや高難度学習をする意味は無いと思っています。

  • 受験塾で計画学習が始まるのは5年生夏休み明けから
  • 思考に想像力が伴っていない年齢に解法を詰め込んでも定着しない
  • 高難度の入試問題は先天的知能や探求心が高い子供を選別するためのもの

学習時間の目安

学校の宿題を除いた受験勉強の目安時間です。

これくらいはやりましょう、ではなく、やることを並べるとこれくらいになります。

平日 土日計
5年生 90~120分 240分(4h)
6年前期 120~150分 360分(6h)
6年後期 120~180分 540分(9h)

塾に通ったほうがいいの?

主体的学習力に劣る小学生の受験は学習計画や進捗管理のサポートが不可欠です。

これを家庭で対処できなければ塾利用は必須になります。

よくある認識違い受験塾は学校補習ではありません

受験塾は学校とは離れた勉強なので「塾の予復習」が必須です。

学校補習塾と混同して「この塾では伸びない」と早合点しないように注意しましょう。

あたりまえの注意事項ある程度のお金は必要です

「基本的」には月額平均5万円未満で効果は期待できないと考えてよいです。

講師の希少性ではなく、「授業の組立」にかかるコストが補習系より大きいことと、単純に必要コマ数が多いからです。(検討時は実日数だけでなく1コマや1日あたりの指導時間にも着目)

料金表の基本料金や補習塾の料金相場と混同しないように気を付けましょう。

塾は多いが選択肢は少ない

講師がどうこうではなく、塾の提供サービスとして「志望校の入試問題傾向に則した教材」「受験日から逆算した計画学習」「観察を伴うコーチング」に対応していることが必須要件です。

それを踏まえると、対応している塾(学習支援サービス)は次の三択です。

  • 集団指導の大手受験塾(個別指導オプション併用)
  • 受験専門の個別指導塾や家庭教師
  • 大学生家庭教師(知人紹介や紹介センター経由)※「学習計画や教材選定」について家庭対応が前提

国公立志望は専門の塾へ静大附属と清水南

入試問題はいわゆる「受験算数」ではないため、それぞれの受験内容に特化した学習が必要になります。

他校受験者と混在した授業は極めて非効率なので、集団指導や指定教材を使用する塾では必ず専科クラスを選びましょう。

受験指導のご案内

人気の「静大附属」「静岡雙葉」「静岡学園」専門の家庭教師スタイルの受験指導です。

小学5年生のみ受け付けています。